コラム 30歳からの群れない媚びない生き方 第11回 30歳からの群れない媚びない 生き方
恥をしのんで告白しますが、私には怖くてずっと見て見ぬふりをしてきたものがあります。それはお金のこと。家計はずさん、どころか全く管理しておらず。毎月のお給料がいくらなのかすら…(これを書きながら気になり、初めて明細を確認して正確な金額を知った次第。ちなみに夫の正確な給与額も知りません)。毎月の大まかな支出は把握していますが、そもそもの収入を把握していないからどんぶり勘定すらできない!とりあえず毎月の資金繰りは回っており、余剰金(当然ながら金額は不明)が貯金になっていますが、計画性皆無。わが家の場合、致命的なのは夫も私並みにお金への関心が薄いということ(金融系の仕事してるはずなんだけど!?)。
普通の家庭なら子どもが生まれた時や家を買う時、ファイナンシャルプランをつくる(見直す)と思います。わが家もその意識がなかったわけではないのですが、TODOLISTの塩漬けタスクになったまま有給休暇のごとく毎年繰り越され…子どもは4歳になってしまいました。海外転戦中なので持家も無く、別居生活中のわが家。家族が集まる時は「たまの機会だし」と、パーッと旅行にいったり、お高い外食をしてしまったり、独身時代の延長みたいなお金の使い方をしてしまっている状況。また、自分たちの経験から、子どもの教育には惜しみなくお金をかけており(学費の高いインタースクール通い)、もしかしたら身の丈にあった教育費ではないかもしれず…。つまり全体的に、想像以上にお金を使っている気がするのです。無駄遣いもかなり多そう、だからこそお金に目を向けるのが怖かったのかもしれません。
人生100年時代。リアルに100歳まで生きちゃいそうな私、このままじゃ老後貧乏、老後破産まっしぐら??ここにきてようやく夫も不安を感じ始めたようで、遅すぎるけど40歳にしてようやくパンドラの箱を開けることにしました!と舌の根も乾かぬうちに、連休は某国のア○ンリゾートを予約してしまったけど。しばらく贅沢旅行はお預けかもしれないからガッツリ楽しもうっと。割り切り大事!
サノユキコ
慶應義塾大学卒業、ハーバード大学博士課程修了(国際開発専攻)。日本という枠にとらわれず、自分の志向、感性、価値観、ライフステージに合わせて “ほんとうに贅沢な” ライフスタイルを選ぶ Globaluxe(グローバリュクス)を実践中!