【在タイ日本国大使館からのお知らせ】(海外安全情報発出: ジカウイルス感染症に関する注意喚起)
海外安全情報(広域情報)の発出
タイ(チェンマイ総領事館管轄区域を除く)
在タイ日本国大使館
30日,外務省より,海外安全情報(広域情報)「
(問い合わせ先)
○在タイ日本国大使館領事部
電話:(66-2)207-8500,696-3000
要旨
☆詳細については 外務省 海外安全情報(広域情報) を熟読の上、必要な対策を講じてください
●インド保健家族福祉省が、5月15日に3例のジカウイルス感染症例報告を発表し、これを受け、世界保健機関 (WHO) は、インドを新たに「カテゴリー2」に追加し、妊娠中の女性に対して同国への渡航を控えるよう呼びかけています
●ジカウイルス感染症は、妊娠中に感染すると胎児に先天性障害を引き起こす可能性があるため、特に妊娠中又は妊娠予定の方は、可能な限り発生地域への渡航をお控えください。
●やむを得ず渡航する場合、既に現地に滞在している場合は、防蚊対策に努め、その他のリスクへの必要な対策を講じることをおすすめします。
カテゴリーについて
○カテゴリー1: 2015年以降初めて又は再び感染事例が報告され、現在も感染伝播が起きている地域
【アジア地域】シンガポール、モルディブ
○カテゴリー2: 2015年以前にウイルス伝播が確認又は2015年以降新たに感染事例が報告され、中断なく感染伝播が起きている地域
【アジア地域】インド、インドネシア、カンボジア、タイ、バングラデシュ、フィリピン、ベトナム、マレーシア、ラオス
○カテゴリー3: 感染伝播は途絶えているが、将来感染伝播が起こる可能性がある地域
○カテゴリー4: ネッタイシマカの生息が確認されているが、これまでに感染事例の報告がない地域
参考: WHOホームページ(英文)
http://www.who.int/csr/disease/zika/information-for-travelers/en/
http://www.who.int/emergencies/zika-virus/situation-report/classification-table.pdf?ua=1
ジカウイルス感染症について
(1) 感染経路
ジカウイルスを持ったネッタイシマカやヒトスジシマカに刺されることで感染します。また、母胎から胎児への感染(母子感染)、輸血や性交渉による感染リスクも指摘されています。
(2) 症状
ジカウイルスに感染してから発症するまでの期間 (潜伏期間) は2~12日であり、主に2~7日で、およそ2割の人に発症すると言われています。
発症すると軽度の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、斑丘疹、疲労感、倦怠感などを呈しますが、一般的にデング熱やチクングニア熱より軽症と言われています。
(3) 治療方法
現在、ジカウイルス感染症には有効なワクチンや特異的な治療法はなく、対症療法が行われます。
(4) 予防
ジカウイルス感染症には有効なワクチンがなく、蚊に刺されないようにすることが最善の予防方法です。
●外出する際には長袖シャツ・長ズボンなどを着用。肌の露出した部分や衣服に虫除けスプレー等を2~3時間おきに塗布する
●室内においても、電気蚊取り器、蚊取り線香や殺虫剤、蚊帳 (かや)等を使用する