コラム タイ野菜でべジフルライフ 第172回 バターナッツ

タイ野菜でべジフルライフ

第172回 バターナッツ

バターナッツ(カボチャ/スカッシュ) ヒョウタンカボチャ
Butternut squash
ฟักทองน้ำเต้า (ファクトーンナムタオ) / ฟักบัตเตอร์นัท ファクバターナット)

8月にアフリカ南部を旅してきました。エチオピア航空でアジスアベバを経由してビクトリアフォールズのあるジンバブエとザンビア、南アフリカのケープタウンを回ってきました。アフリカ料理を食す機会はあまりなかったのですが、朝食ブッフェで「主食なの! ?」と思うほどのバターナッツが提供されているのが印象的でした。タイでもよく見かけますので解説してみます。

バターナッツのシンプル焼きサラダ(数人分)

  • バターナッツ … 300g
  • カッテージチーズ … 100g
  • ニンニク … 数片
  • 唐辛子 … お好みで
  • 塩 … 適量
  • 胡椒 … 適量
  • オリーブオイル … 大さじ1~2
  • ミントなどハーブ(飾り用) … 適量
  1. バターナッツカボチャを一口大のキューブ型にカットします
  2. ニンニクを叩いて潰し、フライパンに油をひいてニンニクを弱火で炒め、オイルに香りが移ったら取り出します
  3. バターナッツとトウガラシを入れて表面に焼き目がつく程度に各面を転がしながらじっくり焼いて、塩コショウを振ります
  4. バターナッツに火が通ったら皿に盛り付け、カッテージチーズとミントを散らします

カッテージチーズと一緒に盛ってみましたが、薄切りしてシンプルに焼いて塩をふるだけでも甘味があって美味しいので試してください。欧米のレシピは9割がオーブンで焼いている気がしますが、フライパンでもトースターでも美味しくできます。

いくつかの資料には皮が薄くてすぐ剥けると書いていましたが、熟し加減によってはとてもかたくて、ピーラーを使っても剥きにくいです。その場合は、丸ごとレンジに数分かけて冷めてから剥くといいです。

バターナッツ(カボチャ/スカッシュ) / ヒョウタンカボチャ

ヒョウタンのような形で、1940年ごろに米国マサチューセッツで交配によって作られました。バターのようなコクとナッツのような風味が好評で瞬く間に世界に広がり、特にアフリカで大人気となって、南アフリカ原産と誤記する資料もあるほどです。

種はくびれの膨らんでいる部分にだけあり、その辺は甘味と風味を強く感じられます。上の方は種がなく扱いやすいですが、水分が多いので生でサラダなどにするといいでしょう。スープやカレーの具、グラタンや天ぷら、スイーツなど幅広く利用でき、カットを変化させるだけでもバリエーションが増えます。

他のカボチャ同様βカロテンやビタミンEが豊富です。丸ごと長期常温保存可能ですが、皮が熟してオレンジ色であれば早めに食べましょう。カットしたものは、種とワタを取ってラップして冷蔵庫または冷凍庫で保存します。

青澤直子

健幸料理研究家(野菜ソムリエ&雑穀エキスパート)
健幸料理の店 SALADee
491/14-15 Silom PlazaGF, Silom Road

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