コラム ワールド通信 5年振りの東京生活

日本・東京

香港・バンコクで高校卒業までを過ごし、東京で大学と社会人を経て、2度目のタイ生活を5年間送り、現在、3度目の東京生活に挑戦中です。バンコクの緩さ、寛容さ、朗らかさに慣れた身には、日本の規則正しさや、きめ細やかなサービス精神が時にストレスになりますが、幸い職場が外資系企業の為、多国籍な同僚や多言語に囲まれ気楽に過ごせています。会社はスイスのラグジュアリーブランドで、日本人の同僚や上司は全員帰国子女か留学経験者です。私自身もタイからの帰国子女の身として、育った背景が世界各国に渡る友人ばかりとなり、とても居心地が良いです。
職場のデスクからは皇居が見渡せ、都心に居ながら季節の移り変わりをゆっくりと味わえる、とても魅力的な環境です。毎日皇居を見やりながら思うのは、ランニングブームのパワー。雨の日も風の日も猛暑の日も極寒の日も、ランナーは走る。だから彼らを見ても外の天気は読めません。ちなみに皇居ランナーたちの平均年収は一般的なそれを大きく上回り、大半が700万超えだそうです。納得の体型とファッション…。そう言えば職場にも、始業前、ランチタイム、残業代わり、に走る人が居ます。なるほど、健康を維持し集中して稼ぐんですね。アメージング。
アメージングついでに、今更ながら東京の電車・地下鉄の時間の正確さや本数の多さに驚きます。ラッシュアワーには乗車していませんが、おこぼれの様な遅延電車には乗っています。すると不思議な事に車掌さんは謝るんですね。この絶え間なく走る電車が3分遅れようが4分遅れようが、その先に深刻なダメージが何かあるのでしょうか?マイペンライで許されないのが交通機関なんですね。このお正月には有楽町で火災があり、新幹線に大影響を与え、世間は騒いでいました。何事も規則正しく物事が運んで居ないと直ぐ怒る。期待値が高過ぎて怖いなぁ、と呑気に困惑しています。
現在日本は冬真っただ中、毛穴が縮まっています!タイに居た頃は毛穴解放前線注意報を日々発信していましたが、今は締まる締まる冬の空気。文字通り環境の変化に戸惑いながらも楽しく、育ったタイと母国日本との違いを、当事者でありながら他人事の様に楽しんでいる日々です。

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