コラム Dr.MANAのセンシュアルエイジング Vol.39 Dr.MANAマイセルフ美容奮闘記―お腹周り脂肪吸引の巻後編

Dr.MANAのセンシュアルエイジング

脂肪吸引手術が痛みも想定内で無事終了し「やったぁ楽勝じゃん」と思っていたら、思わぬ事態が発生し「ギョッ!」となったDr.MANA。―その続きです。
「脂肪吸引の出来不出来は、手術よりもその後の自己管理によって規定される」そうです。聞いてはいても、夢のクビレに浮かされて脳にとどまることがなかったのでしょう。せめて「術後のダウンタイム」と言って欲しかった。ダウンタイムは日数単位とは限らない、この場合は月単位であったのです。

どこの世界にコルセット24時間装着なんてあるの? 美容にもっとも大切なのは良質な睡眠、と信じている私には拷問そのもの。そのコルセット装着が12時間に緩和されて「やれやれ」とひと息ついた頃、見計らったように「それ」はやってきました。いや静かに進行していたのでしょう。脂肪をとったおなかまわりがなにかしら固い。ストレッチで両手を挙げ、伸びをすると、その部分がドヨヨーンと響く。「それ」は術後の拘縮でした。ザックリ言えば“内部傷跡のひきつれ"ですね。

ソレナリの量の脂肪細胞を強引に取り除いたのです。空洞となった部分に、治癒していくプロセスで、組織液とかダメージ修復細胞とかが集まって繊維質を組成する、(そのまま放置すると)結果はボコボコの塊になります。感じとしては、腹部に硬い恵方巻きを抱えている気分です。

拘縮ケアの治療としては、お風呂でのマッサージとインディバがいいとされます。しかしながら、私の場合もっとも効いたのは(たまたま試した)いま流行りの若返り成分NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)の点滴でした。一発で翌日には見事に柔らかくなったのです。これには心底びっくりしました。

NMNとマッサージで術後2ヶ月、おなかの柔らかさは回復しました。半年以上経った今ではなんの支障もありません。ハミダシ肉は多少継続していますが、吸引したおなかのリバウンドは一生ないとのこと。これは嬉しい!

さて皆さま、安きにつくか、それとも修行研鑽の道を選ぶか。いかがでしょうか?

Dr. MANA(岩本 麻奈)

一般社団法人・日本コスメティック協会名誉理事長/ナチュラルハーモニークリニック顧問医師/エッセイスト/コスメプロデューサー/美容ジャーナリスト 
皮膚科専門医。20年に渡るフランス滞在ののち、東洋のパリ“プノンペン”に転居。女性を元気に美しくする講演活動を続けている。「パリのマダムに生涯恋愛現役の秘訣を学ぶ」「生涯男性現役」(ディスカヴァー トゥエンティワン)「フランスの教育・子育てから学ぶ 、人生に消しゴムを使わない生き方」(日本経済新聞出版社)など、美容やライフスタイルに関する著作多数。近著は「結婚という呪いから逃げられる生き方」(ワニブックス)

公式HP: dr-mana.com   公式ブログ: ameblo.jp/dr-mana

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