元BANGKOK駐妻通信

第13回

娘の出産を機に本帰国してから3年半が経ちました。妊娠中、私の持病で家から出られたのは10日間ほど。出産に30時間かかった娘も、有難いことにすくすく育ち、はちきれるほど元気な娘に成長しました。今年は幼稚園受験があり、予備知識もないまま準備をした為、沢山遠回りをしましたが、無事に志望園に合格してほっとしているところです。

 

夫のバンコク駐在に帯同した5年間は、第2の青春と言っていいほど、自分や家族に向き合い、好きな事に熱中し、知識を広め、深める事ができ、また、本音で語り合える素敵な友人を沢山得る事ができたかけがえのない時間です。習い事は独身時代のへそくりでタイ料理を4箇所、スペイン料理、イタリア料理、マクロビ料理、野菜ソムリエの活動、刺繍教室、バドミントンサークル、魔法の質問、NLPの講座。ボランティアはヤマトナデシコという団体で、虹の学校というタイの国境にある国籍のない子供達が通う学校の支援活動をしていました。

 

バンコクに行く前は日本での仕事が楽しくて、怒涛の忙しさもアドレナリンが出ている状態で乗り切っていましたが、一方で体は悲鳴をあげ、喘息や婦人病に悩まされていました。バンコクに渡ってからは、夕日を見たらじんわりとお腹から幸せ感や感謝の気持ちがのぼってくるような、人間らしい気持ちの余裕を感じられる生活ができ、病状も少しずつ改善しました。

 

自分の体や心と向き合い、心の奥底にある自分の気持ち、wantをしっかり感じられたことで、かけがえのない娘を得ることが出来たのだと思います。

 

自分のwantは何なのか? 私の場合は子供を産むことではなく、子供を育てる事だったので、養子縁組も考えていました。不妊治療も障害だらけで、バンコクの神の手と評判だった体外受精の名医から、あなたの子宮で子供は育たないと言われ、断られたこともありました。日本では3つの病院に相談し、最終的には漢方で調子が良くなり、自然妊娠に至りました。自分のwantを大事に一生懸命生きていると、神様がプレゼントをくれる事があるのだと、今は思っています。

MY

日本の女子大を卒業後、イギリスの大学院で家具デザインを学ぶ。1年間上海で就業し、日本の家具輸入代理店に入社。その後広告代理店に転職。夫の駐在を機に退職し、バンコクに5年間住む。人生の4分の1を海外で過ごす

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