ワークライフバランスを実現するための5つの方法

コロナ禍により、リモートワークやテレワークといったニューノーマルな働き方を実践している人たちは、オフィスでの勤務に比べてプライベートの線引きが難しいと感じることがあるでしょう。仕事が生活の中心となり、家族行事や自分の健康よりも仕事を優先させてしまったり、仕事で成功したいという思いから自分の幸せを犠牲にしてしまったりするかもしれません。
しかし、調和のとれたワークライフバランスを実現することは、心身の幸福感を向上させるだけでなく、キャリアアップを目指す場合にも重要です。仕事とプライベートのバランスをとることは難しいですが、充実した生活を送るために必要不可欠です。この記事では、ワークライフバランスを実現する5つの方法をご紹介します。
ワークライフバランスとは? なぜ重視されるのか?
ワークライフバランスとは、仕事と私生活のバランスがとれている状態を指します。ワークライフバランスが話題になっているのは、テクノロジーの発達やコロナウイルスの流行により、オフィス外で仕事をする機会が多くなってきたからです。
以前は、仕事を家に持ち帰ることは難しい、または不可能であったため、仕事とプライベートの間には明確な境界線がありました。しかし、モバイル技術、クラウドベースのソフトウェア、インターネットの普及により、常に仕事ができる環境が整っているため、仕事とプライベートの区別が曖昧になってきています。
ワークライフバランスが良好であれば、ストレスを溜め込まなくなったり、燃え尽き症候群のリスクが減ったり、幸福感が増したりするなど、多くのプラスの効果があると言われています。また、ワークライフバランスの実現は、従業員だけでなく、雇用主にもメリットがあります。
1. 完璧主義から脱却する
子どもの頃だと完璧主義の習慣を維持することができたかもしれませんが、大人になると同じようにはいかない可能性があります。それは、大人になるにつれ人生がより複雑になるためです。仕事で出世したり、家族が増えたりするにつれて、責任も大きくなります。
完璧主義への極度な執着は、放置しておくと人生を破滅させる可能性があります。燃え尽きないためには、完璧主義を手放すことが大切です。
2. デジタルデトックスを実践する
パソコンやスマートフォンなどのデジタル機器やインターネットは、仕事をする上で欠かせないものですが、使いすぎると悪影響がでてしまいます。仕事効率化に貢献してくれるアプリや、いつでも連絡を取れるメッセージングツールなどが身近なものになり、仕事を捗らせる一方で、四六時中仕事ができる状態になってしまいます。
仕事の時間以外は、パソコンやスマホから自分を切り離して、充実した時間を楽しみましょう。
3. 運動と瞑想を取り入れる
忙しくても、人生で重要なことのために時間を作りましょう。規則正しい食事・運動・睡眠が心身にとって重要であることは言うまでもありません。しかし、これらは忙しくなると、蔑ろにされることが多いのです。
運動はストレスの軽減や、気分の高揚、さらには瞑想状態を作るという効果があります。週に数回、運動やヨガ、瞑想などのセルフケアに時間を割くことを心がけましょう。どうしても時間がない場合は、空き時間での深呼吸、朝晩の5分間の瞑想、アルコールの代わりに健康的なストレス解消法を取り入れるなど、小さなことから始めてみてもいいでしょう。
4. 生活習慣を変える
時にはマンネリ化し、自分の生活習慣が定まっていると思ってしまうことがあります。自分の人生を俯瞰し、自問してみてください。何を変えれば生活が豊かになるでしょうか?
すべてを一人でこなそうとするのではなく、自分が得意なこと、大切にしていることに集中して、それ以外のことは、委任するか外注するといいでしょう。そして、職場の上司や同僚、配偶者、地域プロジェクトのパートナーなど、自分の人生のさまざまな場面における重要な人たちと積極的に話をするようにしましょう。そうすることで、自分は自由になり、新しいことを学ぶ機会が増え、より素晴らしい成果を出すことができるでしょう。
5. 仕事とプライベートの境界線を見直す
燃え尽き症候群を防ぐために、自分自身と仕事との境界線を設定しましょう。退社後に、次のプロジェクトのことを考えたり、会社のメールに返信したりしないようにしましょう。仕事用に別のパソコンやスマホを用意し、退社時にはそれらをシャットダウンできるようにするのがいいでしょう。それができない場合は、仕事用とプライベート用で別々のブラウザやメールアドレス、フィルターを使うようにしましょう。
また、働く時間を明確に決めることも大切です。そうしないと、深夜や休暇中に仕事関連のメールに返信してしまうことになるかもしれません。万が一、勤務時間外で、カフェや空港などで作業をする必要がある場合は、サイバー攻撃にも意識を向けましょう。カフェや空港などで使える無料Wi-Fiの安全性は確立されておらず、盗聴の危険性もあるため、仕事で使うパソコンやスマートフォンなどの端末にVPNアプリをダウンロードするといいでしょう。