バンコクとあやさんと私

第62回 生い立ち

皆さんは自分の生い立ちをご存じですか?きっと親から聞いていたり、写真や何かの形で残っていたりするでしょう…。私も物心ついて、母が作ってくれたアルバムを見た時、自分の知らない小さな頃の写真に感動したのを覚えています。
最近はタイ人のあやさんが少なくなり、随分あやさんの環境も変わってきているように思います。彼女達の多くは田舎出身で、小学校すら卒業していない人も多くいます。田舎なので仕事もあまりなく、農家の家庭がほとんどです。農家は生計が厳しく、人出が必要な場合は子どもも借り出されます。また、病院や学校が少なく、場所によっては学校までの距離が遠すぎて通えない子もいたようです。そのため中にはタイ語が読めない人もいます。妊婦さんが畑仕事をしている最中に陣痛が起き、病院が遠くて間に合わず、道端で生まれた人も珍しくないと聞いています。そのため出生届が出ていなかったり、生年月日があやふやだったりということも珍しくありません。最近ではそのようなことも少なくなりましたが、現在あや業をしている人達の世代にはありがちな背景で、兄弟それぞれ親が違ったり、と複雑な環境の人も多いようです。そんな彼女達は自分が学校に行けなかった分、子どもにはちゃんと学校に通わせて、定職について欲しいと思っている人が多いです。勿論、定職につけばお給料もどんどん昇給され、保険も有給もちゃんとついていますから、あや業とは違いますよね。最近は学校も増え、田舎でもバンコクでも教育の場が整ってきているように思います。仕事もどんどん増えているので最近の若い人はあや業を自らしようとする人は減少傾向にあります。このようなタイ社会の背景を知らずにあやさんを雇うと、疑問が出てくるシーンも多くあると思います。生い立ちだけでなく、彼女達の現状についても理解を深めましょう。是非あやさんとコミュニケーションをとってみてくださいね。

AYA89

チンチョ・プロフィール

在タイ10年以上の主婦。ひょんなことからあやさんと日本人奥様の仲介をすることに。バンコク滞在経験を生かして双方の相談に乗ったり、多くのトラブルに対応。そしてまさかの高齢出産。あやさんに助けられながら家事に育児にボランティアに奮闘中。

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