コラム バンコクとあやさんと私 第6回 タンブン

バンコクとあやさんと私

第6回 タンブン

皆さんタンブンと言う言葉を知っていますか?きっとバンコクに来てからよく耳にする言葉だと思います。
「タンブン」とは、簡単に言うと善行を積み立てるという意味です。信仰深いタイ人にとっては、特別な行為でもなくごくごく普段からしている習慣です。一言で「タンブン」と言っても色々な意味が含まれます。一般的には恵まれた人が恵まれない人に援助することを意味しますが、神頼みの意味も含まれていますし、些細なことでもいいことをすればタンブンをしたとタイ人はよく口にします。さて私達に出来るタンブンとは何でしょうか。考えたことはありますか。
もちろん、ボランティアもそうですし、不要なものを捨てたり、売るのではなく、必要な人にあげることもそうです。お寺に行くこともそうですし、本当に考えればいくらでもあります。善行は全てがタンブンです。そして、あやさんを雇うことも、一見日本人から見れば贅沢をしているように思えますが、仕事のない人に仕事を与えているタンブンかもしれませんね。そして、タイ人はタンブンをしている人を敬っています。特にタンブンをしているお宅の家で仕事をすることはとても誇らしく思っているみたいです。そして、働く時も細かいことを気にせずに、タンブンだと思って仕事をしている人も多くいます。
私もタイに来るまではそんなことをあまり考えたことはありませんでした。しかし、多くのタイ人と関わり、貧富の差を目の当たりにして考えさせられることは多いです。あやさんを雇うタイ人の家庭では、そのあやさんの生活まで支えてあげている方も多くいらっしゃるみたいです。昔の駐在員も、住む所が無いあやさんを住み込みで雇い、語学・料理の学校や病院へ行かせたり、生活全般の面倒をみていました。当時は、今のように奥さんが1人で出歩ける状態でなかった為、あやさんを同行させて助けてもらっていたという背景もあります。 あやさんの雇用に限らず、バンコクで暮らしているのですから皆さんも何かタンブンをしてみてはいかがですか?きっとタイを見る目も変わり、タイ人から見られる目も変わるかもしれませんよ。そして、タイのことタイ人のことが少しでも理解出来るかもしれません。

チンチョ・プロフィール

在タイ10年以上の主婦。ひょんなことからあやさんと日本人奥様の仲介をすることに。バンコク滞在経験を生かして双方の相談に乗ったり、多くのトラブルに対応。そしてまさかの高齢出産。あやさんに助けられながら家事に育児にボランティアに奮闘中。

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