コラム コスメパーラー [Vol.48] 美容研究家として守るべきポイント

タイを拠点に活躍する美容研究家IKKYUUのビューティコラム Cosme parlor

[Vol.48] 美容研究家として守るべきポイント

 美容研究家として一番に心がけていることは、すべてにわたる安全性です。メイク前、スキンケア前には、必ず最初に今まで使われた化粧品で、お肌に合われなかった化粧品はないかをたずねます。お肌にとっては心理的な影響も大きいので、お肌に合われなかったメーカーの物はすべて使用を控えます。アイメイクの時にはできるだけブラシやペンシル、マスカラの先端が視界に入って恐怖心をもたれないように注意しながらメイクしていきます。

 今回ご紹介する写真は、シンガポールの制作会社の依頼によりディレクター、カメラマンがアメリカ人、モデルがチェコ人、スタイリストがシンガポール人、ヘアースタイリストがタイ人、メイクが日本人、ライティング等のスタッフがタイ人の5ヶ国混成チームで、タイ・クラビのホテルで撮影したTV用CM撮影の風景です。ディレクターからの指示は、素肌感のあるナチュラルメイク、そしてモデルの足にあるファッションタトゥを完全に消すことの2点でした。通常メイク時には、私個人の癖でマスクをして、鼻と口を覆って、集中力を高めます。今回の写真は撮影の間のリタッチなのでマスクはしていません。

 もう一枚は北欧モデル、アナスタシアさんのポージングリハーサルのものです。撮影の一場面は、モデルがインフィニティプールの一番奥へ行き、30cmほどの幅のプールの縁であぐらを掻かせ、まるで海面上にモデルが浮かんでいるかのように見える状況を作り出すものでした。モデルが定位置についてポージングを始めても、なぜかモデルの動きが冴えません。気になってモデルの場所に近づくと、プールの縁は大理石で、常に外側に水が滴り落ちるよう傾斜になっているため、つるつると滑りやすく危険な状態でした。その上、プールの縁の後ろ側は垂直に切り立っていて、3mぐらい下側が岩に囲まれた噴水になっていました。

モデルが落ちたら大変な事故になる危険な状況にもかかわらず、サポート体制がありません。これはポージングどころではないと思い、急いで噴水そばのカフェから机を借りて(カフェの方に感謝!)、下の噴水の中に設置し、その上に私が立って、万一モデルが後ろに落ちそうになった時に支えられる状態を作りました。モデルに声をかけると振り向いてくれ、状況がわかったのか安心した様子で笑顔で答えてくれました。安全性を確保しない撮影現場に唖然とさせられると同時に、モデルの仕事は改めて大変だと感じました。

by IKKYUU 「美容研究家」

ハリウッド映画、ミュージックビデオ、CM等のメイクを実施。故ダイアナ妃、IMAN等のヘアスタイリスト KEVIN MICHAELS 氏のショーメイクを担当。タイの好感度No.1スーパーモデル“ルックゲイ”、NYのトップ10モデル“フローレンス”など世界で活躍するモデル、女優に美肌ケアを指導。現在は「成功ロゴマーク」の鑑定や制作、「おもてなし道」の講師としても活躍中。

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