コラム タイ野菜でべジフルライフ 第96回 レモンバジル(メーングラック)

タイ野菜でべジフルライフ

第96回 レモンバジル(メーングラック)

レモンバジル / ヒメボウキ
Lemon basil / Hairy basil / Hoary basil
แมงลัก(メーングラック)

 今年の乾季は、「寒い」という言葉をあまり使うことなく終わってしまいました。それなりに涼しい乾季らしい日はありましたが、身が引き締まるような感覚の日がなかったのは残念です。そしていよいよ暑季に突入ですが、今年は、どれだけ「暑い」という言葉を口にすることになるのでしょう。暑いと言っても涼しくなるわけではないと、口にしてる自分にイライラしたりします。考えるだけでもくらくらしちゃってますが、せめて夏バテだけはしないように早いうちから食事に気をつけて乗り切りたいところです。

 そんな暑い時におすすめなのは、やはりハーブと果物です! …と、過去記事をチェックしたら、ミントやタイバジル、果物などを同じ時期に紹介していました。思考パターンに進歩がないということでしょうか。考えてみればこの連載も96回、ちょうど今号で満8年になります。よくここまで続けてきたなあとちょっと自分を褒めてもいいかなと思っています。それだけネタになる食材がタイにはたくさんあるということでしょう。まだまだ紹介したい野菜や果物はたくさんありますが、8年読み続けている読者も少ないでしょうし、あまりマニアックではなく、もっと身近な野菜について知りたいという方も多いと思いますので、ちょっと見直しをしようかなあと思案中です。リクエストやアドバイスがありましたらよろしくです。

 さて今回は、猛暑におススメ、バジル3兄弟の末の妹的な存在、さわやかな香りのレモンバジルを紹介します。

レモンバジル / ヒメボウキ

 見た目も風味もホーリーバジル(ガパオ)とタイバジル(ホーラパー)の間にある感じで、混同されることもよくあり、どうも存在感の薄いバジルですが、独特の爽やかなレモンのような柑橘類の香りが特徴です。レモンバジルの中にもいろいろな種類があり、メーングラックは一般にタイレモンバジルと呼ばれています。葉はホーリーバジルより細めで、タイバジルより柔らかいのですが、なかなか見分けるのが難しいかもしれません。そういう時は、ちょっとちぎって口に入れるとレモンの香りがするのですぐにわかります。花が咲きそうなくらいが味も香りもよく食べ頃だそうです。

 タイでは、カノムチーン・ナム・ヤーに生のままたっぷり入れて食べます。また、ゲーンリヤンなどのスープにもよく利用されています。爽やかさを活かしてサラダやペーストなど洋風の料理にも利用できますし、スムージーやパン、ケーキなどに入れるととても上品になります。

 抗酸化作用の高いベータカロテンが多く、ビタミンCやカルシウムも多いので暑い時期におすすめですが、風邪にもいいそうです。葉に水がつくとそこから黒くなるので、しっかり水分をふきとってから保存するか使う前に洗うといいでしょう。冷やし過ぎると黒くなりますので、ペーパータオルなどに包んでタッパーに入れるかラップして冷蔵庫で保存します。茎のまま水を入れたコップや花瓶にさしておくと長持ちします。見た目にも涼しげですから、キッチンや食卓に置いてみてはいかがでしょう。葉をちぎっていつでも水やお茶に入れたりして、ハーブ生活を楽しみましょう。

コラム・タイ野菜でべジフルライフ第96回レモンバジル(メーングラック)

青澤直子

健幸料理研究家(野菜ソムリエ&雑穀エキスパート)
健幸料理の店 SALADee
491/14-15 Silom PlazaGF, Silom Road

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