コラム タイ野菜でべジフルライフ 第97回 グアバ(ファラン)

タイ野菜でべジフルライフ

第97回 グアバ(ファラン)

グアバ / バンジロウ(蕃柘榴)
Guava
ฟรั่ง (ファラン)

 ソンクラーンは、どちらかお出かけになられましたか? 野菜ソムリエコミュニティBangkokは、昨年度、「タイの郷土料理と野菜たち」と題して5回にわたってセミナーを開催しました。タイの各地を旅行したような気分になったり、旅行に出かけたくなるような、そんなセミナーにしたつもりです。その時に話させていただいたのは、旅行というのは、行かなければ行かないで、別に日常生活に何か支障があるわけではないのですが、行ったらきっと刺激を受けたり思い出ができたりして、その経験が財産になるということです。タイは、国内にも国外にも行きやすくて魅力的なところがたくさんあります。いつでも行ける、そのうちにと思ってしまいますが、今だからいいということもあります。ご主人が忙しい、お子さんが小さいなど、行けない、行かない理由はそれぞれあるでしょうけれど、ちょっと重い腰をあげたら、得るものはきっと大きいと思います。私の場合は「世界遺産」と「食」が旅のテーマですが、ちょっとこだわりを持つとさらに楽しくなります。

 さて、ソンクラーンも終わって、いよいよ新年度も本格稼働といったところでしょうか。暑さでなかなかフルに動くのも大変かもしれませんが、そんな時におススメなのは、グアバです。これまで紹介していなかったのが不思議なくらい、野菜ソムリエのセミナーでは何度も紹介している果物です。意外に手にしたことのないという方も多いのですが、野菜のように料理にも使えますので、ぜひ活用していただきたいと思います。

グアバ / バンジロウ(蕃柘榴)

 熱帯アメリカ原産の果物で、タイでよく見かけるのは、薄い緑に白い果肉のギムヂューとサリーという品種です。果肉がピンクの品種も時々みかけます。特徴的なのはビタミンCの豊富さで、レモンの2~3倍もあり食品の中でもトップクラスです。ビタミンCは美肌ビタミンとも言われますが、抗酸化作用や免疫力を強化する作用があり、最近では、ガンの抑制効果も注目されています。暑さ、寒さ、疲労、働き過ぎ、睡眠不足、苦痛など、ストレスが多い人ほど摂取の必要があり、逆に不足するとストレスに弱くなり、心身の不調を引き起こすことになります。グアバ1/4個ほどで1日に必要なビタミンCを摂取できますが、水溶性で早く排出されてしまうので、まとめて食べるより、こまめに食べるといいでしょう。満腹時の方が吸収力が高まるので、グアバをデザートにするといいですね。

 購入時は、重みがあって黒ずみや傷がないものがよく、熟し加減によって柔らかさが違いますので、お好みで選んでください。硬いものが好みであれば買ってすぐ食べるか、新聞紙に包んで冷蔵庫に保存、柔らかいのが好きなら、常温で追熟させると香りがよくなって甘くなります。皮をむく必要はありませんし、種も食べられますがどちらもお好みで。種の周りが一番甘いのですが、かなり硬いので歯を痛めたり、食べ過ぎるとお腹がゆるくなったりします。カットしてそのまま食べてもいいですが、ジュースやコンポートにしたり、ソムタムや漬物にも利用できます。薄く切ってチーズをたっぷりのせてピザにすると、おつまみにもおやつにも最高! グアバのビタミンCは、加熱しても壊れないので安心して料理してみてください。

コラム・タイ野菜でべジフルライフ第96回レモンバジル(メーングラック)

青澤直子

健幸料理研究家(野菜ソムリエ&雑穀エキスパート)
健幸料理の店 SALADee
491/14-15 Silom PlazaGF, Silom Road

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