コラム タイ野菜でべジフルライフ 第90回 グラチャーイ

タイ野菜でべジフルライフ

第90回 グラチャーイ

グラチャーイ/オオバンガジュツ
Chinese Key / Fingerroot
กระชาย

いよいよ9月から野菜ソムリエコミュニティBangkok主催のお弁当付セミナーが始まりました。「タイの郷土料理と野菜たち」と題して全5回に渡って開催します。9月は、タイ料理そのものとタイ中部、宮廷料理などを紹介しながら、よく使われる野菜や果物を紹介し、毎日の献立に役立つタイ料理以外の使い方もお伝えしました。9月を逃した方は、10月のタイ南部他、まだ4回ありますのでぜひご参加ください(詳しくはWOM News参照)。
 
セミナーのために、野菜ソムリエたちは勉強会を繰り返し、各自家庭でもいろんなレシピを試しています。なじみのない野菜に向き合うのはちょっと勇気が必要ですが、みんなで向かえば怖くない!? 美味しくなくて落ち込むこともありますが、失敗談もまた楽しく分かち合えます。資格をとったからといって急に物知りになるわけではなく、資格取得後のこうした積み重ねで、自分たちが育てられているのだなと感じます。
 
私自身もさらに自分を進歩させるためにも健幸料理講座の新しいテーマに挑戦しようと準備中です。その一つがショウガファミリーです。タイで食されているショウガ科の種類は多く、時には花まで食べるのでなかなか全てを極めるのは難しいのですが、身近なところから詳しくなっていければと思っています。
今月は、そんなショウガの仲間からグラチャーイを紹介しましょう。日本にはないもので、日本語が定着しておらず知らない方も多いようですが、タイ料理ではよく利用されている健康食材でもありますので、ぜひ注目してみてください。

 
英語では、Chinese Keyですが、中国の産地は雲南省南部に限られており、中国語は「泰国沙姜」でタイという言葉がつきます。日本でタイショウガと言うとカー(ナンキョウ)のことになりますが、よく混乱が生じているようです。「グラチャーイって何?」と聞かれたら「ショウガの仲間で細い人の指みたいな…」と説明をすると、大体、わかってもらえます。皮を剥くとショウガに似た淡い黄色で、穏やかな香りとかすかな辛味があります。皮ごと肉や魚の臭み消しに利用

 
し、ゲーンパーなどの強烈なスープや炒め物によく使われます。柔らかい部分は、ナム
プリックにつけて生で食べることもあります。
日本人の好きな素麺のようなカノム・チーン・ナムヤーにも入っています。
 
ポリフェノールが多く含まれ、抗がん作用が期待されるほか、口内炎の鎮静化、赤痢止め、腹痛の解消、胃の膨張感の解消、食中毒治療、咳止めなど多くの効果があるとされています。ウコンと合わせることで相乗効果的に効能が増えるとのことで、マレーシアなどではウコンと一緒にジュースにされています。海外では、酢漬けなど瓶詰製品や粉末のお茶なども販売されています。保存は、乾燥と冷え過ぎを防ぐようにします。収穫から時間が経った方がポリフェノールが増えるそうですので、上手に長く保存したいですね。
 
ご家庭では、タイ料理にこだわらなくても、ショウガの代わりに使ってみてはいかがでしょうか。ショウガとは違った風味で、炒め物に入れるといいアクセントになります。まずは手にしてお試しになってみてください。

青澤直子

健幸料理研究家(野菜ソムリエ&雑穀エキスパート)
健幸料理の店 SALADee
491/14-15 Silom PlazaGF, Silom Road

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