コラム タイ野菜でべジフルライフ 第89回 ヒマワリ(ドークタンタワン)

タイ野菜でべジフルライフ

第89回 ヒマワリ(ドークタンタワン)

ヒマワリ(向日葵)
Sun flower
ดอกทานตะวัน (ドークタンタワン)

 短い夏休みにチェンライに行って来ました。旅の大きな楽しみは、その土地の料理を食べること。できるだけ多くのものを食べられるようにと、最近の旅は、いつも仲間を募集します。おかげで今回も北タイ料理をたっぷり食べることができましたが、まだまだ食べ尽くせずにいます。それにしても同じタイ料理でも地方によってずいぶんと違うものですね。タイに住んで、それなりにタイを知ったつもりになっていても、まだまだ知らない料理や食材がたくさんあります。食を知ることは文化を知ることでもあります。せっかくタイにいるのですから、もっと知りたいし知って欲しい。そんな思いの野菜ソムリエたちが集まって、「タイの郷土料理と野菜たち」というテーマで連続セミナーを開催することになりました。9月からスタートの全5回、詳細はブログまたは本誌のニュース欄をご覧ください。
 
 さて、今月はヒマワリを紹介します。タイでは、ロッブリー県とサラブリー県にまたがる一帯がタイの一大生産地になります。満開の11~12月には、見渡す限りのヒマワリ畑を見ようと観光客でにぎわいます。見たことのない方は、必見ですからぜひお出かけください。そんな大輪の花のヒマワリですが、もちろん花そのものを食べることはありません。最近になってヒマワリの新芽がタイでは健康食材としてちょっとしたブームになっているようで、簡単に入手できるようになりました。スプラウトだけでなく、種は古くから特に中国人を中心に好んで食べられてきました。また、ヒマワリ油も健康油として改めて見直されています。

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 北米原産のキク科の植物で、大きく分類すると観賞用、食用、油料用とがあります。白と黒の縞が特徴の種は、リスやハムスターの餌のイメージもありますが、リノール酸やオレイン酸など良質の脂質を含み、たんぱく質、ビタミンB1も豊富でおやつやおつまみにもピッタリです。その種から作られるサンフラワーオイル(ひまわり油)は、日本ではあまりなじみがありませんが、世界4大植物油として親しまれています。抗酸化成分のビタミンEが特に多く、ごま油やオリーブ
オイルの5倍も含んでいるのが特徴です。クセがなく熱にも強いので加熱料理にも向いていますが、椿油やオリーブオイルのように髪の毛や肌にもよく美容にも利用されています。
 
 スプラウトも同様に栄養があり、種にはないビタミンCなどのビタミンが加わります。スプラウトとは、野菜の新芽のことですが、種の栄養と野菜の栄養を併せ持つ酵素たっぷりな素晴らしい食材です。ヒマワリスプラウトは、カイワレダイコンよりも茎が太くて葉も肉厚で食べごたえがあります。多少独特のワイルドさがありますが気になるほどではなく、ナッツのようなまったりした甘味もあります。そのままつまみになるという人もいるほどで、カイワレダイコンのように生でサラダにするのはもちろん、緑豆モヤシのように炒めものにしたり、スープにさっと入れたりと料理の幅が広く簡単なのがうれしいです。

青澤直子

健幸料理研究家(野菜ソムリエ&雑穀エキスパート)
健幸料理の店 SALADee
491/14-15 Silom PlazaGF, Silom Road

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