コラム タイ野菜でべジフルライフ 第78回 ホーリーバジル(ガパオ)

タイ野菜でべジフルライフ

第78回 ホーリーバジル(ガパオ)

ホーリーバジル / 神目箒(カミメボウキ)
Holy Basil / Tulsi
กะเพรา(ガプラオ/ガパオ)

 SALADeeでは、9月から週替わりのおすすめランチを提供しています。毎日の献立を考えなければいけないみなさんに比べたら、週替わりなんて楽なものでしょうが、やはり何を作ろうかと頭を悩ませます。アイデアに詰まった時によく参考にするのがカレンダーです。季節の行事や食の記念日などにひっかけるとスルッとメニューが決まることがあります。日本は秋か~と思ったら芋や茄子が思い浮かびますので、それを和風にするか洋風にするか、はたまた中華かタイか? と、いろんな組み合わせをパズルのように楽しみながら考えます。9月15日はひじきの日でしたので、ひじきを使ったご飯にしました。今年の中秋の名月は9月27日(日)ですので、卵をつかって月見ナントカにしようと思いつきました。みなさんなら何にします? 月見うどんか月見丼かと悩んで、結局、前の週を汁なし月見担々うどん、次の週は10月2日の豆腐の日もあるので、月見豆腐ガパオ丼にすることにしました。ちなみにこんな風にちょっと時間をとってカレンダーを調べながら献立を考えておくと、毎日の料理がとても楽になります。
 
 さて今回は、ミラクルシリーズの続きでもありますが、ミラクルを超えて神と呼ばれる驚きの食材、ガパオを紹介します。ガパオ炒めは日本でもすっかりなじみの料理になってきましたが、ガパオを料理名と勘違いしている人も多いようです。ガパオとは、ホーリーバジルのことですので、日本でよくスイートバジルが代用されますが、正確には、それはガパオとは呼ばないのです。この機会にガパオのことをしっかり学んでください。
 
 東南アジア原産のシソ科の植物で、タイではとても身近なキッチンハーブとして親しまれてきました。タイ料理が苦手だけどガパオ炒めは大好きという人がたくさんいますね。他にもスープによく利用されますが、タイ人は風味を楽しむために料理に使うだけで、薬効を期待している部分は少ないようです。ある意味贅沢な話でもあります。
 
 インドでは、「ホーリーバジルがあれば家に病が入り込まない」とか「不老不死の薬」などと言い伝えられ、アーユルヴェーダでも重宝されてきました。風邪、喉・頭・胃・月経などさまざまな痛み、中毒、下痢、熱、吐き気、心臓や血液の病気、糖尿病、関節炎、喘息、マラリア、ストレスやうつ病などなどに効くとされ、まさに手を合わせて拝みたくなるような薬効があります。他にも空気や土壌を浄化するとも言われています。
 
 薬効を期待するなら、生や乾燥した葉にお湯を注いで少しおくだけでOKです。他のハーブと混ぜたり、蜂蜜を入れたり、焼酎やウォッカに入れるワザもあります。なんとなく調子が悪い、不調が長引いているという人は、ガパオティーを試してみてはいかがでしょうか?
 
 ガパオは、水分が葉につくとそこから黒くなりますので、冷蔵保存の場合は、しっかり水分をふきとるか使う前に洗うようにします。冷やし過ぎもよくないのでペーパータオルなどで包むといいです。茎つきのままコップや花瓶にたてて水を入れておいても長持ちします。冷凍保存も可能ですし、乾燥させることもできます。安く手に入るタイで思いっきりガパオを使いましょう!

青澤直子

健幸料理研究家(野菜ソムリエ&雑穀エキスパート)
健幸料理の店 SALADee
491/14-15 Silom PlazaGF, Silom Road

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