コラム お金の知識を高めるコラム Vol.2
自分が加入している年金と保険を理解していますか?
(日本の制度を踏まえて解説します)

お金の知識を高めるコラム

Vol.2
自分が加入している年金と保険を理解していますか?
(日本の制度を踏まえて解説します)

 自分が加入している年金と保険を理解していますか? 意外に、出来ていないことが多いのです。

 「年金」と言えば、まず連想されるのが「公的年金」です。「公的年金」は2階建てといわれるように、「国民年金」と「厚生年金」に分かれています。1階部分の「国民年金」は、受け取り年金額が加入期間のみで決まり、20歳から60歳までの40年間加入することで、年間約80万円の年金が支給されます。2階部分である「厚生年金」は、会社員や公務員として働いていた期間のみ加入します。従って、人により年金を積み立てていた年数(加入期間)が異なります。また、厚生年金は、受取額も加入期間の平均報酬額によって支払う保険料が変わる「所得比例」年金ともいえます。結果として、同じ年齢の人でも受給する年金額に差が生じます。

 「公的年金」に、プラスして受けることができる年金もあります。国が管理・運営する「公的年金」とは異なり、企業が社員に対して「企業年金」や、公務員に例外なく加算される「年金払い退職給付」などがこれに該当します。前述の2階建ての上に付加するので「3階部分」とも呼ばれます。「企業年金」がない会社員の方も、自助努力として3階部分を自分で作ることも可能です。「個人型確定拠出年金(個人型401k)」に加入したり、民間の生命保険等で販売されている「個人年金保険」を掛けたりすることがこれに該当します。

 では「保険」はどうでしょう? 日本で生命保険として一般的なのは、死亡や高度障がい状態になったときに支払われる「死亡保険」です。「死亡保険」には、保険期間が一定期間に限られる定期保険と、終身保険があります。一方で、契約してから満期まで生存していた場合に保険金が支払われるものとして「年金保険」があります。また、死亡や高度障がい状態になったときには死亡保険金が、満期まで生存していたときには生存保険金が支払われる「養老保険(生死混合保険)」という形もあります。近年では上記の3つの基本形に加えて、病気やケガで入院・手術したときに給付金が支払われる「医療保険」も普及しています。「保険」は、前述の「年金」とは異なる「備え」を提供するものですが、目的に合致しているか、保険を過不足なく掛けているのか、改めて見なおしてみるのも良いと思います。また、生活設計が変わると必要な保険も変わってきます。これにも注意する必要があるでしょう。

長谷川 建一

Nippon Wealth Limited, a Restricted Licence Bank(NWB/ニッポン・ウエルス・リミテッド), CIO(NWBは、香港金融管理局より「Restricted Licence Bank」免許を認可された金融機関です)

京都大学卒、MBA(神戸大学)。 シティバンクグループ日本及びニューヨーク本店にて資金証券部門の要職を歴任後、シティバンク日本のリテール部門やプライベートバンク部門で活躍。 2004年末、東京三菱銀行(現三菱東京UFJ銀行)に移籍し、リテール部門マーケティング責任者、2009年からは国際部門でアジア・リテール戦略を担い、2010年は香港にてBTMUウエルスマネージメント事業の立ち上げに従事。 2013年にはNWBを創業し、COOに就き、2017年3月よりCIOを務める。

寄稿中

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