コラム バンコクとあやさんと私 第84回 あやさんを育てる

バンコクとあやさんと私

第84回 あやさんを育てる

 皆さん、タイの生活には慣れましたか? 習慣の違うタイやタイ人に対して、思うところは色々あると思いますが、中でもあやさんのことになると愚痴がヒートアップしてしまう奥様たち。逆にあやさん達も私たちに対して愚痴っていると思います。今回は、私の経験を通じ、あやさんを育てる事についてお伝えしたいと思います。

コラム バンコクとあやさんと私

 以前、どこのお宅に紹介しても評判の良い、よく働くあやさんがいました。毎日細かい所まで掃除し、勤務時間が過ぎても掃除が終わるまで帰りませんでした。
しかし雇用者が変わり、彼女は人が変わったように仕事が雑になりました。新しい雇用者は彼女に対して何の要求もせず、何より本人があまり家を綺麗にしない方だったのです。あやさんは楽をすることに慣れてしまい、努力や向上心が無くなってしまいました。
 逆に、やれば出来るはずなのに努力をしないあやさんがいました。“感じ”はいいけれど、気に入らないことがあるとすぐ顔に出して愚痴ばかり。でも、当時の雇用者はあやさんが必要だったので、文句を言わずに雇っていました。その雇用者が本帰国となり、彼女は私の所に「仕事を探して欲しい」とやって来ました。が、わざと仕事先を紹介しませんでした。仕事の大切さを分かって欲しかったからです。暫く彼女は友達にお金を借りて生活していました。その後、私の家で数回働かせ、弱点を克服させることに成功しました。仕事の大切さを理解した彼女は、今では引っ張りダコの人気あやさんです。
 雇用者があやさんを育てることは可能ですし、それは将来的に彼女たちの為になります。出会うタイミングやあやさんの性格にもよるので、必ず成功するわけではありませんが、良くも悪くも私達の対応で仕事ぶりは変わる、とわきまえた上で雇用すると、信頼関係はぐっと変わると思います。また、「あやさんに注意しても直らないし無駄」と言う方がいますが、果たして言いたいことが通じているのか? わかるように伝えているのか? そして思い通りにしてくれたとき、素直に喜んでお礼を言っているのか?
 一度、あやさんに求めるだけでなく自分を振り返り、良い関係づくりを目指してみてください。

チンチョ・プロフィール

在タイ10年以上の主婦。ひょんなことからあやさんと日本人奥様の仲介をすることに。バンコク滞在経験を生かして双方の相談に乗ったり、多くのトラブルに対応。そしてまさかの高齢出産。あやさんに助けられながら家事に育児にボランティアに奮闘中。

関連記事...

バックナンバー情報..