コラム 30歳からの群れない媚びない生き方 第1回 30歳からの群れない媚びない 生き方

30歳からの、群れない、媚びない生き方

 「もしも家族、収入、時間といった環境の制約がなかったら、あなたは今の生活を続けますか?」
 こんにちは、今月からWOMでコラムを書かせて頂くことになりましたサノユキコです。昨年7月に隣国ミャンマーからバンコクに3歳になる長男と母子二人で引っ越してきました。
 「え、パパは?」 ──彼は、東京で仕事をしながら私たちのことを見守ってくれています。「逆単身赴任」というやつですね。
 キャリア、求めるライフスタイル、ライフステージにあわせて住む国を変えるヒトというのは、日本人にはまだ少ないかもしれませんが、確実に存在します。タイではおなじみのロングステイ、最近増えている教育移住、また間口を広く取れば 「海外ノマド」 などもその類に入るでしょうか。
 私自身、14年前、26歳の時に日本を飛び出してから、カンボジア、アフガニスタン、フィリピン、アメリカ、ミャンマー、タイと移り住んできました。
 そして今、40歳を目前に、結婚して一児の母になってみて、思うんですよね。あの時勇気をだして日本を出てよかった、って。多様な価値観をもったヒトたちとの交流を通じて、思考や行動の柔軟性が増し、「人生を通じて何を大切にしていきたいのか」がどんどんクリアになっていきました。そして、あの頃の自分には想像もつかないくらい、豊かでエキサイティングな人生を送ることができています。
 そんな私が、夫と離れてまでバンコクに来た理由、それは冒頭の質問に対して私が出した答えの一つでした。
 人はとかく“自分のできること”自分自身が持っている能力やスキルを起点に人生を考えようとしますよね。でもその延長線上には既定路線の未来しか見えないんです。
 だから、こう考えてみました。
 「時間と収入の制約がなかったら、今の生活を続けたい? どこで暮らしたい?」
 真っ先に思い浮かんだのは、日本ではないな… ということ。私は海外にいる方が心も身体もオープンになれる。そして子どもを多様性のある環境で育てたい、という希望もありました。
 次に浮かんで来たのは、まだ住んだことのない東南アジアの国に住んでみたい、ということ。そんなことを折に触れて口にしていたら、バンコクでの仕事の縁が舞い込んできたのです。
 家族一緒に暮らしたい、でも、夫にも私にも、それぞれ実現したい夢やキャリアがある。それらを天秤にかけた結果、ひとまず別居という形に落ち着きました。こうして私と家族の新しいチャレンジが幕をあけました。

サノユキコ

慶應義塾大学卒業、ハーバード大学博士課程修了(国際開発専攻)。日本という枠にとらわれず、自分の志向、感性、価値観、ライフステージに合わせて “ほんとうに贅沢な” ライフスタイルを選ぶ Globaluxe(グローバリュクス)を実践中!

サノユキコ 公式サイト サノユキコ ブログ

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