コラム 30歳からの群れない媚びない生き方 第2回 30歳からの群れない媚びない 生き方

30歳からの、群れない、媚びない生き方

 「ご主人、どこにお勤めなの?」 「おいくつ?」 「お子さんはいらっしゃるの?」
 2012年。今から遡ること5年ほど前、私は、夫の駐在に同行してミャンマーでの生活を始めました。いわゆる「駐妻」です。
 冒頭3つの質問は、とある駐妻グループの集まりに顔を出した時に聞かれた質問。名前すら聞かれないのには驚きました。この質問に対する回答で、私の駐妻ヒエラルキーでのポジショニングが決まるんですね。夫の勤め先はソコソコでしたが、35歳子ナシだった私のポジションは「ビミョー」でちょっと圏外だったかも?
 私が駐妻だったのはたった2年間ですが、40年生きてきた中で最も暗い2年間でした。自分でも目を背けたくなるような「ザ・性悪女」だった…。それまで海外で仕事をしてきて、大学院にも留学し、いわゆる「キャリア志向」だった私。駐妻になった途端、海外なのに日本以上に「日本」なムラ(村)社会に放り込まれ、「アイデンティティ・クライシス」に陥ってしまったのです。 専業主婦の方々を否定するつもりはありません。駐在ライフを謳歌するママ友もいますし、FBのタイムラインで流れてくる素敵なお料理の写真を見るのも楽しい。ただ、私には向いていなかったし、自分もそれを望めなかった。でも、あの暗黒時代があったからこそ、自分は自分の人生をどうしたいのか、どうありたいのか、徹底的に見つめなおすことが出来ました。結果、ミャンマーで赤子を育てながら仕事を探し、社会復帰を果たしたのです。
 きっと、このコラムを読んでくださっている駐妻さんの方の中にも、いわゆる「ハイスペック」なのにキャリアを休まなくてはならなかったり、周りの友達やママ友と話が合わなかったり、社会からディスコネクトされて不安になっている方がいるかもしれません。 現状に対する不満、というのは自分を変えるきっかけになります。苦痛から逃れたいと思うのは当然だし、アイデンティティを脅かされたら誰だって「何とかしたい!」と思うもの。現状に不満があるなら、それをチャンスと捉えて、原動力にして、ぐっとかがんで高くジャンプすればいいんだと思います。
 今だから言えますが(ってここで堂々と公開しちゃっていますが)、4年間のミャンマー滞在を通じて友人と呼べる人は、ほんの僅かしかいませんでした。バンコクではもっと少ないです。友達なんて必要最小限でいいんじゃないかな? たくさんの友達に囲まれるよりも、他人に左右されない自分の考えをもって行動できることの方が、あなたの人生にとって価値があるはず。貴重な時間を無駄遣いせず、孤高の高みをめざしましょう!

サノユキコ

慶應義塾大学卒業、ハーバード大学博士課程修了(国際開発専攻)。日本という枠にとらわれず、自分の志向、感性、価値観、ライフステージに合わせて “ほんとうに贅沢な” ライフスタイルを選ぶ Globaluxe(グローバリュクス)を実践中!

サノユキコ 公式サイト サノユキコ ブログ

関連記事...

バックナンバー情報..