コラム人生一度きり第11回 ハガキの裏表

人生一度きり

第11回 ハガキの裏表

人生では嬉しい事と同様に嫌な事も起きる。
 
 自分にとって嫌な事、悲しい事…、それが辛ければ辛いほど、何も受け入れられないくらいショックを受けたり、誰かのせいにしたくなったり、全てを放棄して現実から逃げようとしたり、心が張り裂けそうなほど苦しんだりするかも知れない。
 
 ただ、どんなに辛く苦しかった出来事も、後になって振り返ってみると「あの時、ああなったから今がある」と思えるようになっていたりはしないだろうか。今回の話は、それを自分から能動的にやってみることの勧めである。辛い出来事に対して、すぐ直後に「良かった」などと思うことはもちろん無理なのだが、少しづつなるべく早い段階からこの出来事には必ず何らかの意味があると、そう自分に念じてみるのだ。敢えてそう思い込むことで変わるきっかけにする。悲しかった出来事に意味を持たせてやるのだ。大事なのは、最悪と思えるような事が起きた時… ただ落ち込むのではなくそれをどう捉え、どう考えるか。それによって以降の人生が大きく変わってくると思うのだ。
 
 私に起こった最悪の出来事の一例をあげてみると、一度目の離婚の後【自立】を人生の目標に事務員として入った会社で、お給料の格差から頑張って営業職を志願したのだが、ようやく慣れたところで交通事故に遭うという災難が降りかかった。入院生活を余儀なくされ、労災が下りるどころか、左手が動かない状態となった上に仕事も失った(今はお陰様で私の左手は普通に動いている)。その時はショックというよりも、途方に暮れてしまった。自立どころかこれからどうやって生きていけば良いのか? と…。だが、それをきっかけに奮起し努力したことで、いつ何が起きても生活の基盤だけは守れる分の権利収入、不労収入と呼ばれる印税タイプの収入を得ることに成功したのだ。多分あの事故がなければ、私は未だに予測出来ない病気や事故や、自分のせいではない倒産や社会の流れに翻弄される生活を送っていた事だろう。
 
 「ハガキの裏表のように、良くない事が起こった時は、そのショックに相当する分の、何か別の良い事が起こるのだ」と私の恩師は言った。当時にわかに信じたわけではなかったが、起きてしまった事は戻せないし、大抵の事は誰のせいにも出来ない。誰かのせいにせず、処理していくには便利な考え方だな、といつしか納得するようになった。
 
 そして、友人や知人に何か良くない事が起きた時にも、「大丈夫! 何かそのガッカリやショックに匹敵するくらい良い事が待っているから! ワクワクして、それがやってくるのを楽しみにしよう!」と、励ましたり慰めたりするようになった。気休めのようだが、ガッカリから早めに立ち直る事が出来たり、思い込んでいる事で本当にそうなっていったりする。全ての事は案外大丈夫なものだ。
 
 逞しい? そう、逞しくいきまっしょ!
 
 人生は続く、共に輝こう。

by hiroko 「結婚・離婚アドバイザー」

来タイ4年目! ライター、ラジオDJ、普段着物愛好家。着物をもっと身近なものにをモットーに、バンコクFM放送局J-channel、毎週月曜日Morning Kissには着物やゆかたで出演中。リクエスト、メッセージなど大歓迎です

J-channel Webサイト

関連記事...

バックナンバー情報..